地獄沼の狂気 ーパニック発作の実況ー

どれだけ叫び声を上げようと誰一人助けに来ないような山奥の密林

太陽は一日中昇らず

半径2mほどしか見えないくらい暗いか

または、視界が全く開かないほど真っ暗闇かしかない

動物の気配すらない不気味な空間

 

そこにひっそりと佇む底なし沼

水は腐り、冷えきっていて、

無音の中にも「動物達を皆滅ぼしてやった」と言わんばかりの圧力に満ちている

空気は淀み、酸素が極端に薄い

息ができない

吸っても吸っても足りない

 

首から下は水に浸かっている

激しく藻掻いて辛うじて鼻と口だけ必死で水面に出してはいるが

手足の先から頭、唇に至るまで全身が痺れている

とっくに血の気なんか引いていて体温と水温の差はなくなり

体は体温を上げようと大きく痙攣させ続けるから

急激な消耗を余儀なくされる

 

無情にも沼に渦が巻き始める

渦は待ったなしで加速しみるみるうちに遠心力を増していき

何度も何度も水中に吸い込まれる

自分の体のコントロールを奪われ一切の自由を失う

そうなれば呼吸すら思うようにできない

後頭部側の脳から順に血流が滞っていく

雷鳴のような動悸は1秒間に2回の勢いで全身を打つ

 

苦しい、怖い、焦る……このままだとどうにかなってしまいそうだ!

死んでしまう!!

 

しかし、脳内には冷静な部分も残っているのだ

僅かに残った正気がフル回転し、この状況をどうにかしようとしている

 

猛烈な苦しみと闘ううちに、意識と身体が離れ始める

やがて、ベッドの上で歯を食いしばりシーツを握りしめ体全体を大きく振動させながら

「助けてー!助けてーっ!!」と泣き叫ぶ自分の姿を

天井から眺めている自分に気づく

 

 

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